共感するけどあまり読みたくない漫画

チラッと紹介されている1シーンを読むだけでも、かなり凹む。
何故って、私も同じ境遇だからさ。
うちの場合は、父親が会衆内の権威者かつ発達障害。母親は会衆を作ってきたエリートかつアダルトチルドレン(家庭内愛情不足)。俗に言う、毒親
私も姉も、「普通」を知らなかった。そして、軽蔑の目を向けられながら「世の人」と結婚し、「普通」がどんなものであるかを知った。
今、私と姉が共通して大切にしているものは何か。
それは、「普通」であることだ。
普通に育ちたかった。本当に。
でも、それは、宗教をするなってことじゃないんだ。
私は宗教に敬意を払っている。宗教を持たないことが正常なんて、日本だけだからね。私だって、未だに神を信じているよ。
何を信じるかは、本人が決めること。私は親から離れ、自分で経験し、考え、神を信じるに至った。
だから、神を信じない旦那のことも尊重するし、子供が将来何を信じるかは、自分で決めなければならないと思っている。
だって、自分の人生のことなんだから。
そうすると、若い信者からは「子供や夫が救われるかどうかはあなたに責任があるのよ」と言われる。
私は、「他人の人生の責任なんか負えない。負いたくても、負えないんだよ。そこに干渉しても、相手を潰してしまうだけだ。私は愚かな人間だからね」と答える。実際、この言葉の意味が分からない人は、だいぶ愚かだと思う。
「じゃあ神について何も教えないつもりなの?」と反論めいていう人もいるし、多くの人は「この人は信者じゃないから。神への愛を忘れた、愚かな人だから」という反応をする。
あのね。親が教えるべきなのは、選択肢。そして、考える力。何が正しいかなんて、親が決めちゃいけないんだよ。常々私は「世の中に絶対は無い」と言っているんだけど、何が正しいのかも、「絶対は無い」。だから、子どもが自分で考え、選び、その責任を自分で負わなければいけないんだよ。
もし自分が素晴らしいものを信じていて、こどもにもそれを知ってほしいと思うなら、自分がそれを喜んでやっていなさい。他に押し付けることなく。そして、学ぶことで自分を向上されることも忘れずにね。キリスト教で言えば、聖書をよく読み、自分の信仰を向上させ続けなさい。こどもは親を見て学ぶんだから。
自分が聖書よりも協会や宗教内の人間関係に重きをおいているとしたら、自分が何を信じているのかよく自問しなさい。偽物の信仰をもっていて、「神とともに歩む」ことの意味も分からないのに、どうして他の人間を導けるなんて考えるの。まずは、自分を正しなさい。
そして、「自分はどう考えるのか」という思考力と意思を持ち、場合によってはその宗教から離れることを恐れない、強い心を持ちなさい。宗教団体から離れることと、神から離れることは違うのだから。
って、私は思うんだけどね。