そして彼女は2万円をはたいたのでした

何に? 聖書に!


わたくしは休日は旦那と喫茶店に行き、聖書を読みながらああでもないこうでもないと討論会を開くのを日課としております。お互いに独自の解釈や理論を自由に言えるのは楽しいです。もう趣味の領域なのかもしれません。
その途中で気になったのですが、わたくしが普段使っていた新世界訳の聖書は言い回しが難しく、理解しにくい文章が多くありました。(とくにパウロの手紙関係。)他の訳本と比べてみたところ、どうやら原典に忠実に訳そうとする余り、日本語として難しい言い回しになってしまっている模様。旦那は新共同訳を使っていたのですが、(私の印象では)宗教の影響を強く受けており、原典への忠実さから言うと少しマイナス点。共同訳は確かに読みやすいですが、それはつまり意訳しているということ。意訳だと、訳者の信じている事柄が訳に反映され易いのだと思います。
そして手に入れた第一冊目。





岩波出版 新約聖書(机上版) 新約聖書翻訳委員会
これイイ!!(・∀・)
単語ひとつひとつに脚注が付き、原語の意味や別訳などが載っている。訳し方も宗教色が薄く、原典と言われているものに比較的近い。順番が一般的に並べられている順ではなく、敢えて書かれた時代順に並べられているところも、「俺は周りの空気を読まないぞ。真実を追求するんだ」という心意気が伺える。ちなみに本のケツには資料集も付いている。


が。


そんな彼にも唯一の難点が。それは……
重い。脚注や資料がたくさんついているだけに、重い。少なくとも、持ち運び用ではないわな。旧約も合わせたら、高さ30cmになった。
以下、追加で買った旧約聖書たち。机上版は高いのでケチり、単行本にしました。(それでもでかい。)内容は同じです。


律法   史書
預言書  諸書



あと、持ち運び用に新共同訳のポケット版を買いました。新共同訳はあまり好きではありませんが、岩波出版のポケット版が無かったので。ぶっちゃけ、持ち運びサイズで書店販売している訳は新共同訳と新改訳くらいしか無い気がします。他訳でも頑張ってくれることを切に望む。そして


並べてみました。


ちょっと壮観でした。


もう死んでもいいかも。

追記:旧約聖書翻訳委員会の旧約聖書読んでみた。うーん、あんまり良くない。新約がなかなか良かっただけに、期待が……orz
書によって訳者が違うので一概には言えないのですが、創世記について言えば、脚注に訳者の解釈を(断言して)書くのはどうかと思う。また、出エジプト記について言えば、補完語が怪しい。つまり、例えば「彼」という単語は訳者の判断で個人名に書き換えているのですが、一部誤りである(と私は思う)場合があります。流れ上それは違うだろー、という補完がたまにあります。脚注で「原語は“彼”」と説明されてはいるのですが、できれば、逆に本文を「彼」と訳し、脚注にて「〜を指していると思われる」と説明すべきだと思います。
旧約聖書については、新世界訳と旧約聖書翻訳委員会訳の対比を行いながら読むのが無難なように思われます。
脚注のある新世界訳聖書が手に入りそうなので、楽しみにしてます。ムフフ。