高校生からわかるイスラム世界──池上彰 著



高校生からわかるイスラム世界


【内容】
イスラム教の基本的な教えから始まり、個々の宗派ごとの違いにも触れる。
また、イスラム圏を政治的な側面からも解説。中東問題や湾岸戦争、9.11などについて。
最後に、経済面に於いてイスラムアラブ諸国)が及ぼす影響について説明している。


読んだきっかけは、イスラム教についての客観的な知識が欲しかったからです。
一般的に、イスラム教は過激で気違いじみたテロ組織だ、という意識が広まっていますが、私はそうは思っていませんでした。
イスラム教は世界で2番目に信者の多い宗教ですし、今も広がっています。
本当にイスラム教が極端で恐ろしい宗教なら、こんなに広まることはないだろうと思ったのです。
イスラム教で教えている教えとは、どのようなものなのだろう? コーランには何が書いてあるんだろう?
そんなことを考えつつ調べることをサボっているとき、本屋でこの本を見つけました。


【感想】
一日半で読み終えました。
もともと高校生に対する講義の内容なので、言葉が易しく、分かりやすい。「○○平和協定が」などと飛ばさず、単語ひとつひとつを丁寧に説明してくれる。また、分かりにくい内容や表現については重ねて説明しているため、世界情勢に対する知識が乏しい私でも、話についていくことができました。
内容については、要点を絞って必要な部分だけ説明しているため、世界情勢にある程度精通している人には物足りないかもしれません。しかし、そのぶん無駄が省かれているため、私のような初心者が全体像を掴むには持ってこいだと思います。
世界に比べると、日本がなんとまあ平和ボケしていることか。なんてことも考えさせられたりしました。


どうでもいいですが、出産予定日まで一週間を切りました。
本当に生まれるんですかねぇ。