原爆について、読書感想文的な記事

広島では、夏になるとひっきりなしに原爆特集をやっています。だから、テレビで原爆番組をやり始めると、ああ夏だなあと思います。
畑を貸してくださっている方も被爆者で、話を聞くに、なんかもう凄かったぽいです。
他の方も言っていますが、原爆資料館の展示物について、「あんなものじゃない」と言っていました。
「あの映像に色があり、臭いがあり、呻き声がある」のだそうです。それは怖い (((;´д`)))
話を聞くに、本当の地獄絵図というのは、被爆の現場のことを言うのではないかと思います。
なんていうか、ケガの仕方がグロいんですよね。目玉が飛んだりとか。その目玉と眼孔が白い糸(神経)で繋がったままだったりとか。全身焼かれて膨れ上がったり。それも、ひとりふたりじゃない。原爆による直接的な死者・行方不明者は12万〜14万人と言われていますから、相当な被害だったと思われます。
被爆者のおばあちゃんは「一瞬、何が起きたか分からなくて呆然としました。その後、現実を目の当たりにし、パニックになりました」という趣旨のことを仰っていました。
最近読んだ本では、近所同士で助け合ったり、介護し合ったりしたことが載っていました。まして、それがウチから近い場所での出来事だったので、より身近に感じました。


こういうリアルな話を聞くと、原爆は風化させてはいけない問題だと思うようになります。
広島の原爆は外国でも有名だし、日本人なら誰もが知っているニュースだけど、詳細は意外と広まっていないように思います。
何月何日にどういう理由でどんな原爆を落としたか。その被害範囲は。
そういう歴史的・科学的な情報も大切ですが、人の心を動かすのはやはりリアルさだと思います。
歴史・科学・政治的な視点から考え、他人事として事件を見るなら、いつまで経っても核は無くなりません。今の世界はそのような状態なのだと思います。
だから、被爆者がまだ生きているうちに、もっと「リアルさ」を伝えていかなければならないのだと思っています。